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  • 1節

    お腹一杯になって人心地した詩音は、
    改めて、ミルダたちの顔をひとりずつ眺めました。
    みんなパンダみたいな不思議な顔です。
    でも、やさしそうな瞳には、詩音を心配する気持ちが溢れていました。

    「大丈夫ですか?気分が悪かったり、どこか痛かったりしませんか?」
    レッドが穏やかな声で言いました。

    「大丈夫…だと思います」
    詩音が自分の身体を見たり、触ったりしながら答えました。

  • 2節

    「念のため、生物調査しますか?」
    ブルーがレッドに提案しました。

    「えっ!」宇宙人に人体実験されるんじゃないかと思い、詩音がびっくりして声を発しました。

    「安心してください。
    詩音さんが解るように言えば、健康診断かな。
    詩音さんが本当に大丈夫かを検査して、確認しておきたいという提案です」
    イエローが優しく詩音に語りかけました。

    「こら!ブルー!詩音ちゃんを怖がらせるようなこというなよ」

  • 3節

    ブルーは小さい体をさらに小さくして詩音に頭を下げて謝りました。
    「ごめんなさい」

    ミルダたち全員が、もう一度詩音に頭を下げて謝りました。
    「本当にごめんなさい」

    「不安がらせたり、びっくりさせたり、本当に申し訳ありません。
    責任はリーダーである私にあります。責任をもって詩音さんの健康状態を保証したいので、
    健康診断をさせていただけませんか?」レッドが真剣に言いました。

  • 4節

    「健康診断といっても、体を傷つけたり、時間がかかったりするものではありません。
    あの診察カプセルに地球時間で約7分間入っていただくだけです。」
    イエローが補足説明しました。

    「痛くもかゆくもない!」
    グリーンが調子に乗ってちゃちゃ入れした途端、他のミルダたちが一斉にグリーンをにらみつけました。

    その間がなぜかおかしくて、詩音が声を出して笑いました。
    「あはは。いいですよ」と思わず、答えてしまいました。

    ミルダたちの気持ちが詩音に届いた瞬間でした。

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第10話 『健康診断』

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1節

お腹一杯になって人心地した詩音は、
改めて、ミルダたちの顔をひとりずつ眺めました。
みんなパンダみたいな不思議な顔です。
でも、やさしそうな瞳には、詩音を心配する気持ちが溢れていました。

「大丈夫ですか?気分が悪かったり、どこか痛かったりしませんか?」
レッドが穏やかな声で言いました。

「大丈夫…だと思います」
詩音が自分の身体を見たり、触ったりしながら答えました。