第10話 『健康診断』

Close Me!
1節
お腹一杯になって人心地した詩音は、
改めて、ミルダたちの顔をひとりずつ眺めました。
みんなパンダみたいな不思議な顔です。
でも、やさしそうな瞳には、詩音を心配する気持ちが溢れていました。
「大丈夫ですか?気分が悪かったり、どこか痛かったりしませんか?」
レッドが穏やかな声で言いました。
「大丈夫…だと思います」
詩音が自分の身体を見たり、触ったりしながら答えました。